スロベニア第3の都市。最近はクランの人口増加が多く第4の都市になったとの話も。
ローマ時代の街道の遺跡や城壁が街中のあちこちに残り、交通の要衝であったことをうかがわせる。
2022年に来日100周年記念を迎えたスロベニア人女性ジャーナリストアルマ・カルリンの故郷
アルマ・カルリン像と駅前通り
駅前の旧市街メインストリートから眺めるアルマ・カルリンの銅像と
奥に見えるのがツェリエ駅。実際のアルマはもっと小柄だったそう。
また、この銅像がここに立っていることで観光客たちは
「これは誰?」
となり、それをきっかけにアルマ・カルリンについて関心を持ち、
街中の博物館へ足を運ぶという事例もしばしばあるのだという。
旧市街と紋章
どの町に行っても旧市街を巡るのは楽しい。賑わっているし、石畳の道を歩きながら趣を感じることができる。
ツェリエの街の紋章は「青い盾に黄色の星が3つ」。それもあって、街中には青と黄色の配色がよく目につく。見えづらいかもしれないが。横断幕のようにかかる小さな旗は青と黄で交互に彩られている。
ツェリエ地方博物館(旧王子邸)
ツェリエ地方博物館は2つの建物からなる。そのうちの1つ。
ツェリエの伯爵家に関する展示と、地下には1,000平方メートルに及ぶローマ時代のセレヤ遺跡の最大の現場展示場があり、これが圧巻。
ツェリエ地方博物館(旧伯爵邸)
ツェリエ博物館2つ目の建物。
1階と2階に展示があり、1階は天井画が有名。
1階にはアルマ・カルリンに関する常設展がある。
このアルマ関連の展示の解説をしてもらうのが1番の目的だった為、
2階の天井画は時間切れ。
再訪の理由がこうしてどんどんと増えていく。
ツェリエの古城
丘の上にそびえツェリエの街を一望できる。
こちらもアルマ関連の展示を見るのに忙しく足を運ぶことは
叶わなかったが、次回は是非足を運びたい。
毎年8月の最終土曜日には、ツェリエ古城で伝統的な中世のお祭り "Dežela Celjska vabi ..." が開催されるそうだ。
観光案内所
夕暮れに通ったので中に入ることは叶わなかったが、
なんと、この観光案内所は発掘された遺跡の上にある。
このほかにもツェリエではローマ時代の街道や遺跡が各所で
発掘されており、それを保存しながら、観光資源として活用している。
写真では分かりにくいかもしれないが遺跡をガラス張りにして
歩きながら見学できるようになっている。
ナロドニ・ドム(国民の家)
オーストリア統治時代、ツェリエのNarodni domは、スロベニア語を話す市民の文化的・社会的な拠点であった。現在は建物には市当局の
オフィスがあり、建物の角にはアートギャラリー(Likovni salon)が
ありる。
アルマの生家跡地とローマ時代の遺構
アルマ・カルリン生家を示すプレート。
アルマの生家はローマ時代の城壁の遺構と並ぶように位置している。
隣にはファストフードスタンドが立っており、案内してもらわなければきっと気がつかないであろうくらいにさりげない。
Laško
スロベニア2大ビールメーカーの1つ。
リュブリャナから電車でツェリエの1つ手前の駅で、街の名前も
そのままLaško。
Laškoは小さな町で水がきれいなことでとても有名なのだという。
なお、現在はハイネケンに買収されているが、ブランドはそのまま
存続しているとのこと。